今回は、「女性が男性を嫉妬させる心理」について解説します。この心理の奥にあるのは嫉妬の先にある心理です。
特に「試し行動」というのは一般的に子どもが行うものだと思われがちですが、実際には年齢に関係なく行われることがあります。
この試し行動とは、子育て中の女性ならよくご存知のことで、子供が大人の感情を探る行動を指します。意図的に悪さをしてみたり、叱られても繰り返してみたりして、どこまで許されるのかを試してみるのです。試し行動は年齢に関係なく、幼児期から小学生に至るまで見られます。物を投げる、泣き叫ぶなどの単純な行動から、以前に叱られたことを再び試してみたりと、様々な複雑な行動まで含まれます。愛情が確認され、安心感が得られるまで、その時期に適した形で行われるのです。したがって、成人してもこのような行動が見られることがあります。
男性に嫉妬させる女性心理
自分の存在を再確認するため、わざと嫉妬させる行動をとる女性は、半数以上存在します。
その裏には、「君は私のものだ」という言葉や態度で示してほしい、女性ならではの切実な願いがあります。しかし、特に不器用な女性の場合、日常的なコミュニケーションがうまくいっていないため、簡単ではありません。
好きな相手に嫉妬してほしいと願いながらも、その嫉妬させる方法には、上手な人から下手な人までさまざまです。下手をすると、大切に思っている男性を怒らせてしまい、関係が悪化することもありますので、注意が必要です。
また、男性と女性では嫉妬に対する考え方が異なることもあります。さらに、女性側に男性が推測できない隠された動機がある場合もあり、混乱を招くこともあります。
男性が嫉妬を嫌う理由も含めて、嫉妬についてまとめました。
試さずにいられない切迫した感情
普通に、妻や彼女が夫や彼に嫉妬をさせることはよくあります。実際、半数以上の女性がそうした行動をとる可能性があるため、「女性」と言っても過言ではありません。
多くの女性は、相手の気持ちを理解するために駆け引きをすることを考えます。もし相手が自分に興味を持っているなら、嫉妬させることでその反応を確かめたいと思うのが一般的です。
さらに一歩進んで、以下のような方法で嫉妬をさせることもあります。
「あの人、カッコいいわぁ～」と公然と態度を示す。
他の男性と不自然に仲良くする。
彼の目の前で、声に出して同僚に「○○さんとラインしてるんだよ」（チラッ）と漏らす。
「これ、男性からプレゼントされちゃった」（チラッ）というような言動をする。
このように、他の男性や女性を巧みに利用して、彼が一番望まない反応を引き出す手法があります。このような行動は、彼の気持ちを遠ざける一方で、不安を増幅させる可能性があります。しかし、彼女たちはこれによって彼（夫）の反応や感覚を鋭敏に感じ取り、自分が彼から愛されているかどうかを判断します。
男性と女性の「嫉妬」に対する考えの違い
彼や夫が傷ついたり、不安そうな様子を見ると、女性は安心します。怒った彼（夫）の表情を見ることで、自分が愛されているという実感が湧きます。そのため、女性は嫉妬している様子を見たいと思うのです。
一方で、男性は嫉妬していることを隠そうとします。隠そうとすることで、自分を抑圧するため、イライラすることがあります。そのため、嫉妬させる行為は一般的にはプラスにはならないものです。
それでも女性が嫉妬させる行為に走るのは、その時の感情が非常に切実だからです。
ハイリスクに気が回らない嫉妬させたい心理
嫉妬させたことで怒りを買った場合、よく言われるように、「毒を持って毒を制す」ということが起こります。さらに、男性が一番されたくないことを平気で見せつけた場合、永遠の別れが現実になる可能性が高まります。
彼が本当に怒ってしまった場合、それまでの関係が終わってしまうリスクはかなり高いです。それでも女性がこのようなリスクを冒すのは、「自信がある」か「それでもいい」という覚悟があるからです。
この強さはどこから来るのでしょうか。それは、根強い自己否定感と同時に、「それでも幸せになりたい」という強い思いがあるからです。人は簡単にすっぱりと割り切れるものではありません。
揺れながら、迷いながら、自分の気持ちを確かめていくのでしょう。
しかし、一度愛されていると実感できると、それを再び感じたくなります。寂しくなるたびに、嫉妬させてその実感を得たくなり、それが癖になることもあります。
男性の愛に存在価値を求める自分を愛せない女性
最悪の状態の自分でも愛してくれるのか、試さずにいられないため、その行動を繰り返すほど、自分自身を醜くさせてしまいます。
自分の存在価値を見出すためには常に彼（夫）からの愛情を感じなければならないと感じる自分がいます。
男性を（わざと）嫉妬させる女性は、無意識のうちに相手からの愛を得ようとしていますが、その欲求はどんどん無償の愛へとエスカレートしていることに気づきません。
愛されているかどうかに常に気を取られているため、愛を与えることを忘れがちです。
これは自己愛が不足している証拠です。自分自身を愛していないため、彼からの愛も得られていないと感じてしまうのです。事実、自分が愛を与えることを怠っているため、「こんな私に何の価値があるのか」と自信を持てなくなっています。
自己肯定感が低くなるほど、ますます相手の愛を試したり、駆け引きをしたり、嫉妬させたりして愛情を得ようとするか、「愛されていないことの証拠集め」を自虐的、被虐的に行います。
被虐的になればなるほど、見捨てられるような行動に走ることがあります。男性がそういった気持ちを持っていなくても、自尊心が傷つくため、進むべき道を見失ってしまいます。
結局は心理的な虐待に陥り、関係が改善されない場合には、関係を終わらせて逃げ出すことも考えるようになります。
抑圧していた憎しみの感情が表出するとき
「やっぱり私は愛されていない」「やっぱり、やっぱり、やっぱり、そうなんだ！」という考えに固執すると、極端から極端に揺れる癖が働き、愛し合っていたはずの相手が、自分を苦しめるだけの存在に見えてきます。
原因と結果は繋がっていますが、俯瞰すると分かるように、全ては「きっと私は捨てられる」というテーマに沿って、女性が作り出した物語なのです。
つまり、「愛されたい」というのが目的ではなく、「捨てられること」を確認するのが本当の目的なのです。
このタイプの人は、人生のどこかで「私は愛されるに値する大切な存在なのだ」という考えを書き換えない限り、何度でも同じパターンを繰り返し、「もう嫌だ」と相手を去っていくまで、その行動を続けます。
その結果、繰り返すほど、自分自身も人生の質も劣化し、取り返しのつかない状況に陥ることがあります。
不足する自己愛が仕掛ける罠を乗り越える
この罠にはまらないようにするには、解っている側が我慢して乗り越えるしか方法がありません。
男性はやはり処女性が好きです。なので、好きでもない相手にイチャイチャする女性には嫌悪の感情を抱くことがあります。女性の目的が何であれ、当の本人は自分のことなので、イチャイチャしているように見えても見えなくても、自分が誰を愛してどう感じているかは自分自身が一番よく知っています。
女性にとって愛されることは生きるための要素なのです。生きるために、他の男性を道具に使っても「ごめんなさい」と片付けてしまう強さがあります。
不足する自己愛が仕掛ける罠とは対照的に、生命力が動きます。矛盾した2つの感情の間をすり抜けて、愛しているからこそ憎しみも倍増する心の中で、「何もできなくても、お前が好きだ」という言葉や態度を伝えることで、大人の持った子どもの勇気が問題を最小限に抑えることができます。
まとめ
女性の性は男性と比べて重くて複雑であり、男性にとってはプライドが傷つくこともある一方で、女性にとってはそれが重要ではないこともあります。女性はリアルな日常の中で身体や人生を張っていると感じることがあり、それが彼女たちの心の中で大きな意味を持ちます。
そのため、大人の男性が女性の心理を理解し、受け入れる包容力と安心感を示すことが重要です。
